TimeMachineバックアップが(途中で)停止した場合の対処例
突然、TimeMachineバックアップが止まってしまった。
きっかけは、2017/5/19の早朝、バックアップに使っていたHDDが書き込みできなくなり、バックアップに失敗したことに始まる。
最近のサイト構成のように上手にまとめられていないが、時系列に記録しておく。
-
事故発生。
気がつくと突然再起動していた。(普段5台の外付けHDDを接続しているが、この時は6台だった) -
バックアップHDDのフォーマット要求
バックアップに使っていたHDDが、読み出しのみで書き込みできなくなり、OSがフォーマットを要求した。TimeMachineバックアップも当然失敗。 -
素直にフォーマット
バックアップの履歴はあったが、素直に諦めてフォーマット。しかし、これ以降84GBバックアップしたところで、バックアップが止まる(以降84GB問題と記述)ようになった。 -
ハードウェアの可能性を取り除く
ハードウェアトラブルの可能性を除去するため、バックアップに使っていたHDDをゼロ消去。ここで睡眠。diskutil zeroDisk /dev/disk2
- ハードの問題ではない
ゼロ消去し、起きてからフォーマットし直したにもかかわらず、84GB問題は残った。- Web上で一般的になっていることは原因ではないようだ
起動ディスク直下のライブラリ -> PreferensesにあるTimeMachine設定ファイル(com.apple.TimeMachine.plist)の削除も、SpotLightの除外も効果がなかった。- Appleに相談
保証はとうに切れた2013年初期型のMacBook Proだが、有償サポートを覚悟の上、Appleに連絡した。
Appleから- 別ユーザーアカウントを作ってバックアップできるか?
- システムの上書きインストールを試してどうか?
の指示を受け、確認するも84GB問題は残った。
- セーフブート
余計な機能を停止してトライしたが、84GB問題は残った。- ここで考えた
なぜ、84GBなのか、と…思いついたのは、このMacBook Proには256GBのTranscend社製JetDrive™をSDカードスロットに挿しており、これもバックアップ対象にしていることだった。そして、これの使用量は84GBだった!- 検証
TimeMachineがバックアップ時に作成する一時ファイル(拡張子はinProgress)は、確かパッケージだったはず。パッケージは開いてみるのが常識(筆者注。筆者専用の常識である)なので開いてみた。
すると、バックアップが止まる直前にJetDriveというフォルダができていた。すなわち、84GB問題とは起動ディスクのバックアップを開始しようとして、スタックしているものである事が分かった。- 犯人は誰だ
起動ディスクをバックアップしようとしてすぐの問題だから、ドットで始まるファイル・フォルダが怪しい。上から順番に消していった。(重要性があっても、どのみち読み取れない壊れたファイルと考えた)- .DocumentRevisions-V100
- .PKInstallSandboxManager-SystemSoftware(要SIP解除)
- .Spotlight-V100
- .com_kaspersky_iswift_journal
反応、つまりTimeMachineが動作を再開したのは、4番目のカスペルスキーが作っていると思われるファイルを削除したときだった。
なお、削除したファイルのうち、
.com_kaspersky_iswift_journal
以外は、OSの定期メンテナンススクリプト、またはOS再起動によって再生された。- まとめ
筆者の場合、カスペルスキー インターネット セキュリティーを使用していた。そして突然の再起動の時に、このソフトが起動ディスク直下に作るファイルが壊れたのだろう。ただし、壊れるファイルはカスペルスキーに限ったことではない。
筆者の場合、途中で止まっていたが、SDカードをバックアップしていなければ、起動ディスクのバックアップが進まない問題に置き換えることができる。
TimeMachineバックアップが進まなくなる理由の一つとして、破損したファイルがあり得るということをまとめとして、筆を置く。 - ハードの問題ではない
この投稿へのトラックバック
トラックバックはありません。
- トラックバック URL
この投稿へのコメント