筆者がBluetoothオーディオを受け入れた理由
以前のエントリでも触れたとおり、筆者は、最近になってBluetoothヘッドホンに切り替えた。それまで長きに渡って小馬鹿にし続け、鼻にもかけなかった道具を採用するに至った理由をここで話しておきたい。
筆者が長年Bluetoothオーディオを毛嫌いしてきた最大の理由は、コーデックにあった。しかもその方式はaptXに至っても可逆圧縮ではない。aptXだ、aacだと言う以前に、非可逆圧縮であることが気に入らなかった。
翻って筆者は、マニアと言うほどではないにせよ、多少は音にこだわりを持っていた。ピーク時には20kg近くもあるようなプリメインアンプを始めとするオーディオセットを所有してもいた。だが、それは既に過去のことで、今では音楽はすべてPCに取り込んでいる。
その音楽は、今のところ可逆圧縮とされるApple Losslessコーデックで取り込んである。これは、筆者が可逆圧縮と非可逆圧縮(mp3やaacなど)を聞き分けられる程耳が良いからではない。ただ単に可逆圧縮という言葉を信じているだけである。ここからmp3等を生成しても、CDから生成するのと同じはずだ
というおまじないを後生大事にしているだけのことだ。
だが、信じているだけとは言え、せっかく可逆で品質を維持しているはずのものなのに、Bluetoothを使うためには非可逆圧縮/伸長がいるのだ。これは笑止千万と言うべきではなかろうか?
それ(おまじない)を振り切ったのは、携帯電話だった。最初は自作Androidアプリ(これは結局ボツになった)の実機確認のために、妹からSIMカードのないものを貰ったのだが、歩数計アプリを入れ、音楽を入れて聴きながら散歩するなどするに至り、本物(?)が欲しくなった。
そして格安SIMの魅力に取り憑かれ、Huawei P9を購入した。
外を歩くと分かるのは、当たり前のことだが、騒音レベルの高さである。筆者が住んでいるような田舎道でも車やバイクが通るし、風も吹く。ワイヤレス(Bluetooth)とそうでないものの区別が付くような上等な環境ではないのだ。だから、外で用いる場合については割と簡単に妥協とう言うか納得できた。
家に戻っても、携帯からPCに接続を切り替えると、自分の部屋の中を歩き回る程度の距離ならば、何の問題もなくPCから離れることができるのだ。音楽を聞くためにPCに睨めっこしなければならなかったのに比べたら、飛躍的な利便性だ。
結論として自分の耳にさほど自信があるわけではない筆者にとっては、ワイヤレスの利便性のほうが上回ったわけである。(大仰に構えた割には、ごく一般的なワイヤレスのメリットに落ち着き、甚だ恐縮である)
以上。
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