High Sierra搭載MacでのSSD換装作業記録(2017.09.29時点)

約500GBの容量があるMacBook Pro Retina 2013 初期型(以後MacBook Pro 10.1と書く)のSSD残り容量が100GBに迫ってきた。
主にiTunes(Apple LossLessの音楽)と、VMWareの仮想マシンが食いつぶしているのは知っている。このMacBook Pro 10.1、まだまだ現役で働いてもらうつもりのため、ここはSSDを換装してみようかと思った。

一つには、こちらのビデオから、分解が困難とされるMacBook Pro 10.1で、SSD換装は異様に簡単に思えたためでもある。(ビデオ自体はMacBook Airのもの)

購入したのは、TranscendのJetDrive725シリーズで容量が960GBのものだ。以下、参考までに換装作業記録を残す。

結論から言うと、ねじ回しなどをいじる作業よりも、ソフト的な作業で引っかかった。理由は、このMacBook Pro 10.1のOSが10.13 High Sierraだったからである。

  1. JetDrive725パッケージ内容
    パッケージに含まれるもので、作業に必要なものは全て入っていると謳っている通り、なるほど揃っている。

    JetDrive725パッケージ内容

  2. 新SSDのUSBエンクロージャーへの組み込み
    手順書に従い、まず新SSDをUSBエンクロージャーに組み込む。USB端子が刺さるプリント基板にSSDを差し込み、ネジを締めるだけなので、作業というほどではない。
    ネジ締めに使うのは、写真の通り、お尻が赤い方のドライバーである。

    JetDrive725のエンクロージャーへの組み込み


    エンクロージャー固定ネジ


    エンクロージャー固定ネジ用ドライバー

  3. 旧SSDデータの復元
    USBエンクロージャーをMacに接続し、リカバリーモードで立ち上げる。新SSDを消去して初期化するまではすんなりと行った。ところが、復元ボタンを押してもすぐに失敗してしまう。

    エラーの内容
    失敗しましたと言われても納得できず、エラー詳細を見て見た。すると、ターゲットがHFSまたはUHFSではないので、復元できない旨が英語で書かれていた。

    新SSDをHFS Plusにしてみる
    ターゲット(新SSD)は確かにAPFSでフォーマットしていた。これが不味いのかと、HFS Plusにして見た所、今度は埋め込みのブロックコピーのためにシステムボリュームを準備できなかったと言われてしまった。
    これは想像だが、このエラーはソース(旧SSD)側がAPFSのために出たものではないかと考えている。

    asrコマンド
    ディスクユーティリティの復元機能の正体はasrと言うコマンドだと記憶していた。一応試したが、当然同じエラーが出た。

    ddコマンド
    もう一つ、UNIXに由来するddと言うコマンドを試した。ディスクをマウント解除後、走り始めたが、上手く行くか今一つ不安だったので、140GB程コピーしたところで中止した。

    Time Machineからの復旧
    ddコマンドを諦めた理由は、Time Machineからの復旧を思いついたためでもあった。そこで、手順書は無視して、新SSDをMacBook Pro 10.1に組み込むことにした。

  4. MacBook Pro 10.1の開腹
    USBエンクロージャーを取り外し、電源プラグを抜き、MacBook Pro 10.1を開腹した。開腹に使うドライバーは、キット付属のうち、お尻が黒い方。(この写真はマズく、どっちを使ったか分かりにくい 笑い)

    MacBook Pro 10.1の開腹

    ボトムケースを固定しているネジは10本。そのうちヒンジ部2本が他より短い。

  5. MacBook Pro 10.1への新SSD組み込み
    SSDの取り外し、取り付けは、キット付属のお尻が赤い方のドライバーを用いる。SSDは、赤丸で示すネジ一本で固定されている。

    MacBook Pro 10.1への新SSD組み込み

  6. MacBook Pro 10.1の閉腹
    開腹の逆手順で、お腹を閉じる。

  7. Time Machineからのリストア
    筆者はHigh Sierra導入時、ブート可能USBインストールメディアを作っていた。これをMacBook Pro 10.1のUSBポートに刺し、リカバリーモードで起動、Time Machineからのリストアを行なった。従来のTime Machine復元に比べ、非常に時間がかかった。

  8. 入れ替えたSSDで起動した様子。
    SSDは、HFS Plusでフォーマットしたのに、起動するとAPFSになっていた。不思議だ!

    いつの間にAPFS?

終りに
最初にも書いたが、どうやらmacOS 10.13 High Sierraでは、2017.9.29現在、ディスクユーティリティによる復元ができなそうだ。
SSD換装での代替え手段は、Time Machineバックアップからの復元しかないのかも知れない。ただしBootCampを使っていた場合の移行はTime Machineでは出来ない。その場合はddコマンドになるのだろうか?
実は、筆者は、High Sierraリリースと同時に外付けHDDを全てAPFSに変更した。そしてTime MachineがAPFSでは、バックアップが出来ないことを知った。そして今回の復元である。本体の動作自体には漕ぎ着けたものの、それをサポートする機能については、APFSはまだまだなのかも知れない。

以上。

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