MacでオーディオCDをコピーする方法

MacでオーディオCDをコピーする方法を検索すると、OS標準の機能であるディスクユーティリティを使ってできると主張するウェブサイトがわらわらと出てくる。

だが、Appleの公式サイトを含めて、ディスクユーティリティでは、オーディオCDをコピーすることは、Macのディスクユーティリティだと音楽CDのdiscイメージを作成出来ないにある通り、不可能である。

ではどうするか? 方法は3つある。

  • Burnを用いる方法。
    この方法はMacのディスクユーティリティだと音楽CDのdiscイメージを作成出来ないに紹介されている通り、ややトリッキーだ。

  • cdrdaoを用いる方法。
    この方法はコマンドラインプログラムを使えることが前提になる。

  • Appleロスレスエンコードをを用いる方法。
    この方法は、理論的には確かにロスレス圧縮だし、筆者の音楽ライブラリはAppleロスレスであるのも事実だ。だがオーディオCDのコピーをする際に用いるのには疑問符が残る。

ここでは、筆者の独断と趣味的傾向によりコマンドラインプログラムcdrdaoを紹介することにする。

  1. cdrdaoのコンパイルとインストール

    1. ソースコードのダウンロードとコンフィギュア

      curl -LO https://sourceforge.net/projects/cdrdao/files/cdrdao-1.2.4.tar.bz2
      tar xf cdrdao-1.2.4.tar.bz2
      cd cdrdao-1.2.4
      curl -OJL "https://drive.google.com/uc?export=download&id=1J3ELOt2RiuKa2dM5UZ4GOcQQ8-59hA9S"
      curl -OJL "https://drive.google.com/uc?export=download&id=1ol75ZxDSRuuvc8gnqc8ImmH9ADT0aRuF"
      patch -p1 < cdrdao-mac.patch
      patch -p1 < cdrdao-main.patch
      ./configure
    2. コンフィグレーションサマリー
      mp3とoggは、今回必要ないので無視する。

      ------------------------------------------------------
        Building scsilib   : no (using native interface)
        Building pccts     : yes
        Building cdrdao    : yes
           OGG support     : no
           MP3 support     : no
        Building toc2cue   : yes
        Building cue2toc   : yes
        Building toc2mp3   : yes
        Building gcdmaster : no
      ------------------------------------------------------
    3. makeとインストール

      make && sudo make install
  2. cdrdaoの使い方

    1. バススキャンの実行

      cdrdao scanbus

      バススキャン結果(例)

      Cdrdao version 1.2.4 - (C) Andreas Mueller <andreas@daneb.de>
      IOService:/AppleACPIPlatformExpert/…(中略)…
      IOSCSIPeripheralDeviceType05/IOBDServices : PIONEER, BD-RW   BDR-XD05, 1.21

      バススキャン結果のIOServiceからIOBDServicesまでをコピーする。

    2. オーディオCDの読み取り(イメージ化)準備

      diskutil list

      を実行し、オーディオCDのディスク番号を調べ、

      diskutil unmount /dev/disk3(例)

      を実行し、オーディオCDをマウント解除する。

    3. オーディオCDの読み取り(イメージ化)

      cdrdao read-cd --device "(ここに、バススキャン結果のIOServiceからIOBDServicesまでをペーストする)"\
       --with-cddb --datafile test.dat test.toc

      できあがるtest.datがオーディオCDのデータ(バイナリファイル)、test.tocがオーディオCDの各トラックメタデータ(テキストファイル)である。

    4. オーディオCDの複製

      cdrdao write --device "(ここに、バススキャン結果のIOServiceからIOBDServicesまでをペーストする)"\
       test.toc

以上。

参考サイト

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