Power Automate Desktop版ShifPet

[主題]
Power Automate Desktop版ShifPetの利用方法について説明したい。

[背景]
筆者は、これまでWhiskyというアプリを用いて、Windows版のPostPet V3を動かしていた。多頭飼いのペットデータの入れ替えは、macOS同梱のAppleScriptで行っていた。
今回、気まぐれで、それまでインストールしていたRosetta 2をアンインストールしたところ、Whiskyが、これに依存する…つまり、Whiskyを動作させるためには、Rosetta 2が必要である事が分かった。
加えてWhiskyには、将来的な更新がない事を開発者自身が表明していることが分かっている。これらを勘案して、筆者は、VMware Fusion上のWindows 11に、PostPet V3とペットデータを移動する事にした。
翻ってWindowsには、AppleScriptは存在しない。代わりになるものを探った結果、Power Automate Desktop(PAD)というものがあり、ファイルのコピー、アプリの起動/終了などの操作ができる事が分かった。
PADでのフロー作成は初めてだったが、格闘した末、何とか狙いの動作まで漕ぎ着けたので、本稿で紹介したい。

[環境]
参考までに、筆者の環境を記載しておく
MacBook Air 2023 15.3inch(Apple Silicon Mac, M2)
macOS Tahoe 26.1
Xcode 26.1
CommandLine Tools for Xcode 26.1.0.0.1

VMware Fusion Pro 13.6.2
Windows 11 Pro 25h2
PostPet V3 Ver. 3.39

[前提条件]

  1. PostPet V3の設定
    PostPet V3を起動し、必要な設定を行っておく。(C:¥Users¥ユーザー
    名¥AppData¥Roaming¥So-net¥PostPetV3フォルダが存在する状態にする)

  2. 多頭飼いデータの準備
    Postpet V3の多頭飼いに必要な設定データ(default.pp3及びV3room.phs)を次のようなフォルダ構成にして、Windowsのデスクトップに配置する。

    ShifPet
    └── ペットデータフォルダ
            │
            └── まりりん
            │       ├── default.pp3
            │       └── V3room.phs
            │
            ├── りーふ
            │       ├── default.pp3
            │       └── V3room.phs
            │
            └── 斬九郎
                    ├── default.pp3
                    └── V3room.phs

[導入手順]
Power Automate Desktop(PAD)で作成したフローは、本来、有償バージョンにしないと共有できない。しかし、(積極的に勧められる方法ではないかも知れないが、)ここに紹介するテキストファイルを経由する方法もあるようだ。

  1. Power Automate Desktop(PAD)の導入
    このリンクをWindows上のウェブブラウザで開き、Microsoft Store経由で導入する。

  2. PAD版ShifPetフローのダウンロード
    このリンクをクリックして、PAD版ShifPetフローをダウンロードする。ファイルはzip圧縮ファイルなので、ダブルクリックして解凍する。

  3. PAD版ShifPetフローのコピペ

    1. ダウンロード&解凍したPAD版ShifPetフロー(テキストファイル)をメモ帳等で開いて、内容をすべて選択してコピーする。

    2. Power Automateアプリを開き、左上端にある新しいフローをクリック、開いたダイアログでフローの名前を設定し、新規フローを作成する。この際Power Fxが有効をオンにしておく。

    3. 新規フローウインドウ内でここにはまだアクションがありませんペインをクリックしてから、クリップボードにあるPAD版ShifPetフローを貼り付けて保存する。

    4. フローの編集画面を閉じる。

  4. PAD版ShifPetフローの利用方法
    他のPADフローと同様に実行ボタン(▶)を押すだけである。
    PAD版ShifPetフローが起動すると、ペットデータフォルダ内のフォルダ名を読み取ってダイアログを表示する。
    遊びたいペットを選択してOKボタンを押すと、選択したペットデータを使ってPostPet V3が起動する。
    PostPet V3 操作パネルを閉じてPostPet V3を終了すると、再びペット選択ダイアログが表示される。フローの終了は、ここでキャンセルボタンを押して行う。
    フローの終了は、停止ボタン(⏹)でも可能だが、推奨しない。

    利用方法を説明した動画を、以下に埋め込む。

参考サイト

以上。

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